ご挨拶
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丸山 広達からのご挨拶

准教授
丸山 広達
Maruyama Koutatsu

 本研究分野のホームページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
 本分野は2017年5月に、私の着任とともに始動した歴史ある愛媛大学農学部においては比較的新しい研究室です。
 ホームページのトップにも示している通り、食と健康をキーワードに、地域住民や疾病者を対象として、 日常の食生活や栄養成分・機能性食品の摂取が健康に及ぼす影響を評価できるよう、栄養疫学、公衆栄養学等の実践力を涵養することを目的とした教育研究を行っています。
 栄養疫学や公衆栄養学という研究分野は、教育機関であれば管理栄養士や医師の養成校において多くの先生方が活躍され、また専門家が養成されています。 では医療系職種の養成校ではない農学部で学ぶことが将来につながるのでしょうか?例えば、農学部で学び、食品企業で活躍したいという方は一定数おられると思います。 食品企業が作りだす保健機能食品や特別用途食品については、その食品の利用の有効性の根拠を示すため、人を対象とした介入研究(疫学研究の一手法)を行うことがあります。 また、食材や成分を取り扱う食品企業では、日本人において、食事調査(栄養疫学の重要な調査方法の一つ)を行い、企業で取り扱う食材や成分が日常的にどの程度摂取され、 またどのような健康状態と関わっているか、ということについてのコホート研究や横断研究(疫学研究の一手法)の結果を理解できる、もしくはそのための調査研究を運営・実践できる人材も求められつつあります。 健康を取り扱う研究を行うには、医療系の有資格者の協力は不可欠です。しかしながら、研究を理解し運営する「研究者」(もしくは担当者)が医療系の資格を有する必要はありません。必要なのは研究遂行力です。 本分野ではそのために必要な力を涵養することを目的とした教育研究を行っています。
 また本学では多様な大学院のコース(社会人特別コースやアジア・アフリカ・環太平洋留学生特別コース、医農融合公衆衛生学環)が設置されており、 食と健康をキーワードとした研究力の向上を目的に愛媛大学農学部以外の学部卒業生や社会人の方、さらには留学生とともに学ぶ機会もできました。
 愛媛大学をはじめとする研究教育機関の先生方、愛媛県や県内自治体等行政の皆様、研究教育に理解を示し協力いただいている愛媛県民の皆様、 研究室のスタッフ、また私や学生のサポートをしてくださっているご家族の皆様の理解や協力のもと、本ホームページに示すような研究教育を行う環境ができました。本当にありがとうございます。
 このような環境に感謝し、また一緒に調査したり、頭を悩ましたりする仲間が増えてくれたらいいな、と思っています。


・略歴
丸山 広達 (マルヤマ コウタツ、Maruyama Koutatsu) 博士(医学)、管理栄養士
1980 年(昭和 55 年)神奈川県藤沢市に生まれ、藤沢西高校卒業後一年間の浪人生活を終えるまで藤沢に住む。

平成 16 年 3 月 神戸学院大学栄養学部栄養学科卒業
   18 年 3 月 静岡県立大学大学院生活健康科学研究科食品栄養科学専攻修士課程修了
   22 年 3 月 大阪大学大学院医学系研究科予防環境医学専攻博士課程修了
   22 年 4 月 大阪大学大学院医学系研究科特任研究員
   22 年 10 月 英国 University College London, Department of Epidemiology and Public Health 留学
(客員研究員)
   23 年 11 月 愛媛大学大学院医学系研究科公衆衛生・健康医学助教・特任講師
   27 年 3 月 順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学講座助教
   29 年 5 月 愛媛大学大学院農学研究科准教授
令和4年4月 愛媛大学大学院医農融合公衆衛生学環准教授(兼任)

・ 所属学会
  日本公衆衛生学会(代議員)
  日本栄養改善学会(評議員)
  日本循環器病予防学会(評議員・編集委員)
  日本疫学会(代議員)
  日本動脈硬化学会(生活習慣栄養部会アドホック部会員(トランス脂肪酸検討班))
  日本栄養・食糧学会
  日本産業衛生学会
  日本病態栄養学会
  日本農村医学会

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